「や、やっと着いた~……はぁ…。はぁ……はぁ」
「体力ないんですね?」
ははって、バカにしたような笑い方で言ってくる、りゅうくん。
「はぁ……はぁ……りゅうくんは息切れしてないの?!」
「んふ。してないですよ」
やっぱり、男の子と女の子の体力って違うんだなって思う。
5分間くらい走ったら、息切れするよね……?
それとも、あたしにただ体力がないだけ?
「んふ。そんなことより、早く教室行きましょう?走った意味が無くなっちゃいますよ?」
あたしは、腕時計を確認すると、あと20分くらいしかなかった……。
「わあーーー!やばい!早く行かなきゃ!じゃあ、また!」
あたしは、クラスはきっと違うと思って言った。
そしたら、りゅうくんが「俺とクラス一緒ですよ?」って。
「え?……いやいや、嘘でしょ?」
「本当ですってば。同じ8組ですよ?」
