コイゴコロ。




「あたしっ!まだ、ぜんぜんりゅうくんのこと知らな「黙って?」

ちゅっ
あたしの言葉を遮り、あたしの鼻の頭にキスを落とす、りゅうくん。


「ふふ。唇にすると思った? してあげましょうか?」
また、からかうようにあたしに言う。



「やだ!」

「んふふ。しませんよ。さなが俺を好きになってくれるまで、しませんよ」



「好きになるかわからないけどね……」
と、あたし。




本当に、正直好きって感情がよくわかんないから……。

「大丈夫。さなは俺を好きになりますからっ」
余裕と言わんばかりに笑みをみせるりゅうくん。