君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~

嘘...。副社長がそんなことを言っていたなんて、ちょっと信じられない。


「とにかくやっと私達副社長から解放されて一安心です。...お帰りなさい、櫻田さん」


「お帰りなさいー!」


「みんな...」


みんなの温かな言葉に涙が出そうになる。

ダメだな。最近の私。涙脆くなっちゃってる。

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「櫻田さん、お勤めご苦労様でした」


「...中山さん!」


副社長室へ向かう途中、急に背後から声を掛けてきたのは中山さんだった。


「お勤めって...。私は別に刑務所に入っていたわけじゃないのよ」


「同じようなものじゃないですか。自宅謹慎だったんですから」


うっ...!
そう言われると胸が痛むわ。
その自宅謹慎中に地元に帰ったり、圭吾さんとディナーに出掛けたりしちゃっていたんだから。
本当、ばれないように気を付けないと。


「...本当、櫻田さんにはすみませんでした。キャリアに傷をつけてしまって」


「別にそんなキャリアとかないし。気にしないで。それに冬のボーナスが出たら奢ってくれるんでしょ?それを楽しみに毎日頑張るわ」


そう言うと一瞬驚いた表情を見せたが、笑い出す中山さん。


「あーもう、本当に櫻田さんには敵わないです。...左手薬指の彼とどうなっているか分かりませんけど、結婚しても絶対辞めないで下さいね。
っていうか櫻田さんに辞められたら、また誰が副社長の秘書になるかで揉めるのが目に見えているので」


「あはは...」


本当に副社長ってば驚くほど秘書課のみんなに嫌われているわね。