君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~

「それじゃ、またな」


「...はい」


次の日、笑顔でまた圭吾さんを空港で見送る。


いつもいつもこの瞬間が堪らなく寂しかったけど、今日は違う。


「...なるべく早く帰ってくるから。だからもう少し待っていてくれ」


そう言うと圭吾さんは人混みの中だと言うのに、私の後頭部にキスを落とす。


「けっ、圭吾さっ!」


慌てる私とは違い、笑っている圭吾さん。


「空港見送りも、今日が最後だから記念にいいだろ?...明日からまた頑張れよ」


最後に頭を撫でるとそのまま圭吾さんは搭乗口へと向かっていく。


「圭吾さんっ!」


分かっていても行って欲しくなくて。つい名前を呼んでしまった。


圭吾さんは振り返り私に笑顔で手を振ってくれて。

そんな圭吾さんにつられて私まで笑顔になってしまった。


今日で最後...。


昨日のことがまだ半分夢のようで。

だけど着実に未来は近づいているんだ。

圭吾さんとの未来が...。


外に出て、圭吾さんの乗った飛行機が飛びだって行くのを見守る。


「いってらっしゃい、圭吾さん...」


昨日の夜、圭吾さんが言っていた。


『菜々子が掌サイズの小人だったらいいのに』って。
『そうしたらどこへでも連れていけるのに』って...。

笑っちゃっていたけど、嬉しくて堪らなくて。
単純なくらいまた圭吾さんのことが好きになっちゃって。

私も圭吾さんとの未来のために、自分に出来ることはやらなくちゃって思えた。