君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~

「...留守電、気づいていないのかな?」


何度も見つめてしまう自分のスマホ。

もう一度かけようか悩んでは止めての繰り返し。

留守電に残したし、きっと忙しいからかけ直すことが出来ないだけなんだよね。って自分に何度も言い聞かせている。


「...声が聞きたいのに」


会えなくてもいいから声が聞きたい。


そんな願いを込めながらスマホを握りしめていた時、急に鳴り出したスマホ。


「わぁっ!?」


びっくりしてしまい、思わず持っていたスマホを落としてしまった。


「でっ、電話!」


出ないと!


慌てて拾ってすぐに電話に出た。


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「いやー、悪いね櫻田さん。自宅謹慎中に呼び出したりしちゃって」


「いいえ。...あの、それでなんのご用でしょうか?」


夕方掛かってきた電話は圭吾さんからではなくて会社から。しかも副社長からだった。


とにかく一度退社時刻を過ぎてから会社に来てくれ。って言われた。


内心心臓がばくばく言っている。
副社長の表情からはなに考えているのかやっぱり読み取れないから。


...やっぱり里帰りしたことがバレたとしか考えられない。
でなきゃ謹慎中に呼び出されるわけないわよね。


そんな思いが頭の中で駆け巡っていて、副社長の次の言葉を聞くのが怖い。


そんな副社長は相変わらずにこにこと笑っているだけ。


「いやさー、久し振りに櫻田さんの顔を見たくなっちゃったんだよねー」


「...は?」


今なんて言った?


「そうそう、その顔!そのなにそれ!バカにしてんの!?みたいな顔が見たかったんだよね」


その顔って...!

慌てて引き締める。


「やっぱ櫻田さんに会えないと俺、寂しくて仕事になんないわ」


まっ、また副社長はふざけて...!


副社長の秘書になってから何度この手口に騙され、心をかき乱されてきたことか!さすがにもうしっかりと学習させて頂きました。


「副社長、それはある意味セクハラですよ?」


「出たー!櫻田さんのセクハラ発言!」


まるで宝くじが当たったかのように大袈裟に喜ぶ副社長に思わずイラッとしてしまう。