「あはは!真由美らしいね」

楽しみだな。みんなに会えるの。前にやったプチ同窓会以来かも。

「だけどまぁ、本当やっと結婚して私も翔太も安心したぜ。なぁ、翔太」

「…そうだな。あとはこれで桜子が早く結婚してくれたら俺はなにも言うことないんだけどな」

「うっせぇなぁ。会うたびそればっか言いやがって。大丈夫だよ。今惚れた男を全力で探しているから」

そうなんだよね。いまだに桜子は一目惚れしてしまった人と会えずにいる。
翔ちゃんはそんなどこの誰かも分からないような人なんて、さっさと忘れて新しい恋愛しろって言っているけど、桜子はどうしてもその人のことが忘れられないみたいで、ずっと探している。

でもきっと私は桜子が会えるって信じていればいつか必ず会えると思うんだよね。

な~んてことを翔ちゃんに言ったら怒れれちゃいそうだから言えないけど。
翔ちゃんは桜子が心配だからそんなこと言っているけど、でも心の中では応援していると思うな。

「そろそろご準備を…」

そんな時、プランナーの人がそっと声を掛けてきた。

「あっ、はい。ごめん桜子、翔ちゃん!みんな来たらよろしく言っておいて」

「了解。披露宴楽しみにしてるよ」