背後から聞こえてきた声。
そこにはバーの店員らしき人。
「どうぞ、ご案内いたします」
「え!…あっ、はい」
って!!なに返事なんてしちゃってるのよ!
「すっ、すみません!私お客じゃないので!!」
「え…ご予約頂いた大杉様ですよね?」
大杉って…副社長だよね?予約ってどういうこと?
「あれー?もしかして櫻田さん待っててくれたの?」
バーの入り口で困っていると、電話を終えた副社長が戻ってきた。
「待っててくれなくてもよかったのに」
「副社長どういうことですか?予約なんて」
「まー、取り敢えず中に入ってからにしよう。ほら、店員さんも困っているし」
その言葉につい店員さんを見ると、本当にそんな私達を見て困っている様子。
「…分かりました」
とてもじゃないけど言えないわ。ここで帰りますなんて。
諦めて副社長と共に案内されバーの中に入る。
そして案内されたのは、一番の奥の席。最上階のあるバーから見える夜景は綺麗でしばしの間、目を奪われる。
「この辺のホテルではここで見る夜景が一番綺麗なんだ。聞いたとき、櫻田さんに見せたいなって思ってね。どう?気に入った?」
いつもの冗談モードでも、仕事モードでもない副社長に戸惑いを隠せない。
「…夜景、綺麗です」
うまく言えなくてこんな言葉しか出てこなかった。
そこにはバーの店員らしき人。
「どうぞ、ご案内いたします」
「え!…あっ、はい」
って!!なに返事なんてしちゃってるのよ!
「すっ、すみません!私お客じゃないので!!」
「え…ご予約頂いた大杉様ですよね?」
大杉って…副社長だよね?予約ってどういうこと?
「あれー?もしかして櫻田さん待っててくれたの?」
バーの入り口で困っていると、電話を終えた副社長が戻ってきた。
「待っててくれなくてもよかったのに」
「副社長どういうことですか?予約なんて」
「まー、取り敢えず中に入ってからにしよう。ほら、店員さんも困っているし」
その言葉につい店員さんを見ると、本当にそんな私達を見て困っている様子。
「…分かりました」
とてもじゃないけど言えないわ。ここで帰りますなんて。
諦めて副社長と共に案内されバーの中に入る。
そして案内されたのは、一番の奥の席。最上階のあるバーから見える夜景は綺麗でしばしの間、目を奪われる。
「この辺のホテルではここで見る夜景が一番綺麗なんだ。聞いたとき、櫻田さんに見せたいなって思ってね。どう?気に入った?」
いつもの冗談モードでも、仕事モードでもない副社長に戸惑いを隠せない。
「…夜景、綺麗です」
うまく言えなくてこんな言葉しか出てこなかった。



