「今日も圭吾さんからの連絡はなし、か」
スマホを手離し、顔に腕を当てる。
自分から連絡したっていいのにできないのは、つまらないプライドが邪魔しているから。
こんなプライドなんていらないのにな。いつまで経っても捨てられない。
勢いよく起き上がり、鞄の中からスケジュールを取り出す。
今日は打ち合わせと軽いプレゼンを兼ねた会食だけだったけど、明日が本番なのよね。
新しく建設予定のホテルの現場視察と、どんなコンセプトでいくか話し合う。我が社が全面的にプロデュースする大きな仕事。
それはあくまで副社長の仕事だけど、私もクライアントを案内したり、おもてなししたり気が抜けない一日になりそう。
顔と名前が載っている書類に再度目を通す。失礼のないようにしないと。
それからは頭の中は明日のことでいっぱいになっていき、明日に備えてこの日は早めに眠りに就いた。
ーーーーーーー
ーーーー
「お疲れ様です、こちら資料になります」
次の日。
午前中に視察を終え、昼食を挟んで今からホテルでの打ち合わせが始まる。
私は入り口でクライアントやデサイナー、一人一人に副社長が用意した資料を配っていく。
一旦人の波が途切れ、何気なく会場内の副社長を見るとすっかり仕事モードに入っている。
本当、いつもあぁなら助かるんだけどな。
そんなことを考えながらも気が緩み、ぼーっと副社長を見つめてしまっていた時
「お疲れ様です」
突然聞こえてきた声。
スマホを手離し、顔に腕を当てる。
自分から連絡したっていいのにできないのは、つまらないプライドが邪魔しているから。
こんなプライドなんていらないのにな。いつまで経っても捨てられない。
勢いよく起き上がり、鞄の中からスケジュールを取り出す。
今日は打ち合わせと軽いプレゼンを兼ねた会食だけだったけど、明日が本番なのよね。
新しく建設予定のホテルの現場視察と、どんなコンセプトでいくか話し合う。我が社が全面的にプロデュースする大きな仕事。
それはあくまで副社長の仕事だけど、私もクライアントを案内したり、おもてなししたり気が抜けない一日になりそう。
顔と名前が載っている書類に再度目を通す。失礼のないようにしないと。
それからは頭の中は明日のことでいっぱいになっていき、明日に備えてこの日は早めに眠りに就いた。
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「お疲れ様です、こちら資料になります」
次の日。
午前中に視察を終え、昼食を挟んで今からホテルでの打ち合わせが始まる。
私は入り口でクライアントやデサイナー、一人一人に副社長が用意した資料を配っていく。
一旦人の波が途切れ、何気なく会場内の副社長を見るとすっかり仕事モードに入っている。
本当、いつもあぁなら助かるんだけどな。
そんなことを考えながらも気が緩み、ぼーっと副社長を見つめてしまっていた時
「お疲れ様です」
突然聞こえてきた声。



