「なんで俺が今日、わざわざ辞令式直前に櫻田さんにおつかい頼んだか分かる?」
「え…」
すぐ目の前で立ち止まると、私の顔色を伺うように覗き込んでくる副社長。
「それはね、東野君と君を少しでも会わせたくなかったからだよ」
その言葉に高鳴る胸。
その表情からとても冗談を言ってるようには見えない。…本当なんだ、橘さんの話は。
「だって悔しいだろ?仕事が終わったら櫻田さんは東野君に取られちゃうんだから。せめて仕事中くらいは櫻田さんのこと独占したいしね」
疑いようのない言葉に、急に副社長を異性として意識してしまった私の顔は、みるみるうちに熱くなっていく。
なのに視線は逸らせない。この瞳から。
「…その顔だともうちゃんと気付いてくれたよね?俺が櫻田さんを好きだって」
至近距離での告白に、嫌でも私の心臓はうるさく鳴る。
「前に言ったよね?運命の人を信じてるって。…俺にとって運命の人は櫻田さんなんだけど」
ゆっくりと伸びてくる手。その手は私の手を優しく握る。
「運命の人なんだ。…正直彼氏がいようが、結婚してようが関係ない。悪いけど全力で櫻田さんのこと奪いにいくから、覚悟しておいてね」
「え…」
すぐ目の前で立ち止まると、私の顔色を伺うように覗き込んでくる副社長。
「それはね、東野君と君を少しでも会わせたくなかったからだよ」
その言葉に高鳴る胸。
その表情からとても冗談を言ってるようには見えない。…本当なんだ、橘さんの話は。
「だって悔しいだろ?仕事が終わったら櫻田さんは東野君に取られちゃうんだから。せめて仕事中くらいは櫻田さんのこと独占したいしね」
疑いようのない言葉に、急に副社長を異性として意識してしまった私の顔は、みるみるうちに熱くなっていく。
なのに視線は逸らせない。この瞳から。
「…その顔だともうちゃんと気付いてくれたよね?俺が櫻田さんを好きだって」
至近距離での告白に、嫌でも私の心臓はうるさく鳴る。
「前に言ったよね?運命の人を信じてるって。…俺にとって運命の人は櫻田さんなんだけど」
ゆっくりと伸びてくる手。その手は私の手を優しく握る。
「運命の人なんだ。…正直彼氏がいようが、結婚してようが関係ない。悪いけど全力で櫻田さんのこと奪いにいくから、覚悟しておいてね」



