「今日辞令式見て思ったんだけど、副社長と東野さん、なにかあった?」
「え…なにかって?」
「ほら、副社長の秘書をやっていた時はよく二人で一緒にいるところを近くで見てきたじゃない?…なんか以前と二人の雰囲気が違うって思ったのよ。だからもしかしてなにかあったのかと思って。…あなたなにも聞いていない?」
「とくには…」
…あ。思いあたることと言えば二つばかりあるけど…。いやいや、まさか副社長は私と圭吾さんが付き合っていること知らないだろうし。
「ちょっと!あなたなにか私に隠しているわね!?」
「べっ、別にそんなことは…」
「嘘おっしゃい!ただでなくてもイライラしている私の前で嘘ついたらとうなるか、あなた分かっているんでしょうねぇ?」
じりじりと私に詰め寄ってくる橘さん。
そんな橘さんを見て黙っていられるほど私は強くない。
「分かったわよ!会社戻ったら話すから!だからちょっと離れてちょうだい!」
「…絶対よ?」
釘をさすとさっさと中山さんの待つ席に戻っていく橘さん。
でも橘さんにも相談したいことがあったし、ちょうどよかったのかも。
そう思いながら私も席に戻った。
ーーーーーーー
ーーー
「はぁ!?家で看病したぁ!?」
「う、うん…」
あれから会社に戻り、休憩時間も残りわずかな今、橘さんと二人滅多に人が通らない非常階段に来て、まずは副社長のことを話したはいいけど、この有り様。
橘さんの声が響き渡る。
「え…なにかって?」
「ほら、副社長の秘書をやっていた時はよく二人で一緒にいるところを近くで見てきたじゃない?…なんか以前と二人の雰囲気が違うって思ったのよ。だからもしかしてなにかあったのかと思って。…あなたなにも聞いていない?」
「とくには…」
…あ。思いあたることと言えば二つばかりあるけど…。いやいや、まさか副社長は私と圭吾さんが付き合っていること知らないだろうし。
「ちょっと!あなたなにか私に隠しているわね!?」
「べっ、別にそんなことは…」
「嘘おっしゃい!ただでなくてもイライラしている私の前で嘘ついたらとうなるか、あなた分かっているんでしょうねぇ?」
じりじりと私に詰め寄ってくる橘さん。
そんな橘さんを見て黙っていられるほど私は強くない。
「分かったわよ!会社戻ったら話すから!だからちょっと離れてちょうだい!」
「…絶対よ?」
釘をさすとさっさと中山さんの待つ席に戻っていく橘さん。
でも橘さんにも相談したいことがあったし、ちょうどよかったのかも。
そう思いながら私も席に戻った。
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「はぁ!?家で看病したぁ!?」
「う、うん…」
あれから会社に戻り、休憩時間も残りわずかな今、橘さんと二人滅多に人が通らない非常階段に来て、まずは副社長のことを話したはいいけど、この有り様。
橘さんの声が響き渡る。



