君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~

「それはもちろん知っているよ。だからさ。辞令式なんて堅苦しい式に参加してヘトヘトになった俺の身体を癒してくれるのは、シュガーバターサンドしかないんだよ」

そう言うと子供が駄々をこねるように私の身体を揺すり出す始末。

「櫻田さんなら俺のこの気持ちを理解してくれるだろ?頼むよ、どうしても食べたいんだ」

揺すられ、脳内も揺れる。
もうこうなってしまったら誰にも副社長を止められないことくらい、分かっている。

「分かりました。買ってきますから。…そのかわり辞令式が終わったらちゃんと仕事して下さいね?」

圭吾さんが帰ってくるんだから。早く家に帰らないと。

「勿論だよ。…はい、おこずかい」

そう言ってお財布から取り出したのは一万円札。

おこずかいなんて、初めてのおつかい~みたいなノリね。

「ノーマルタイプをひと箱でよろしいですか?」

ひと箱だけなのに一万円札で支払うなんて気が引けるわ。
そんなことを思いながらも預かったお金をしまい、出掛ける準備をしていると副社長から信じられない言葉が聞こえてきた。

「バカだな、櫻田さんは。勿論全種類ひと箱ずつに決まってるだろ?」

「…全種類ですか!?」

「うん」

いつものにこにこ笑顔でそう話す副社長に、大きな溜息が漏れてしまった。

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「そんな理由で辞任式の時いなかったのね」

「うん…」