君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~

「ちょっとやめてちょうだい!いい大人のくせに高校生みたいに抱き着くのは!」

「えー、別にいいじゃない」

「よくないわよ!」

懐かしいな、この感じ。昔もこうやって職場でよく橘さんと言い争いしたっけ。

「…そっか、今日は辞令式か」

副社長のスケジュールを再確認しているとき、ついぽつりと言葉が漏れてしまった。

「そうね、いよいよね。…楽しみでしょ?また東野さんと一緒に働けて」

「…うん」

楽しみではあるけど…ちょっぴり不安もある。

「やあね、浮かない顔しちゃって。それが結婚を控えた幸せ絶頂の女がする顔?」

「失礼ね、ちゃんと幸せいっぱいですよ。…ただ最近ちょっと疲れちゃってるだけ」

「そう?ならいいけど。あまり無理しない方がいいわよ。とくに副社長には手抜きで接するのが一番なんだから。まっ、なにかあったらいつでも聞いてちょうだい」

「うん…ありがとう」

昨日まではちゃんと圭吾さんと話そう!って意気込んでいたんだけどな。でも実際に本人を目の前にしたら言えるか不安になってきちゃった。
…時間あったら橘さんに相談してみようかな。

「それじゃお先に」

「あ、うん、またね」

私も行かないと。準備をし急いで副社長室へと向かった。