君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~

エレベーターの前にたどり着き、橘さんと二人エレベーターが到着するにを待つ。

「だってそうでしょ?嫌じゃない?好きな人の秘書が自分の知らない人になちゃったら。…私は剛さんが部長に昇進する際、かなり嫌だったけどね。…最悪の結末だったし」

「あはは…」

そうよね、中山さん藤原さんに惚れちゃったし。

「だからよかったでしょ?私で」

エレベーターが到着し、珍しく誰も乗っていないエレベーターに乗り、秘書課のある階を目指す。

「…もしかして橘さん、それでこんなに早く復帰してくれたの?」

うちの会社、確か丸々一年は育児休暇がもらえたはず。だってまだ光太君一歳になってないのに。

ただなんとなく思ったことを聞いただけだったのに、どうやら図星だったようで橘さんの顔はみるみるうちに赤くなっていく。

「そんなわけないじゃない!ただこのタイミング逃すと復帰が出来ないと思っただけで、あなたのこととは全く関係ないわ!」

ちょうどエレベーターは到着し、「付き合ってられない」と言いながら橘さんはさっさと降りて行ってしまった。

本当、ママになっても相変わらず素直じゃないいだから。

緩みっぱなしの顔。そのまま橘さんの後を追い掛ける。

「橘さん!また前みたいに時間が合ったときは一緒にランチしましょうね」

そう言って後ろから抱き着くと、驚いたのか、ばっと勢いよく離れられたしまった。