君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~

「…もう一つ驚かせてあげる」

「え…なっ、なによ」

じりじりと私との距離を縮めてくる橘さん。そして私の耳元で誰にも聞かれないようそっと囁いた。

「私、今日から東野さんの秘書なの」

「…え?……えぇー!?」

驚きのあまり大きな声が出てしまった。
当然更衣室にいた人みんな不思議そうに私を見てくる。

「ちょっと櫻田さん声大きすぎ」

「だっ、だって!!」

そりゃ大きな声も出したくなるわよ。だって圭吾さんの秘書が橘さんだなんて…!

「副社長がね、東野さんの秘書ならお互い適任だろうって声かけてくれたのよ。東野さんならほとんど一人で仕事出来ちゃうだろうし、私もなにかと融通が効くしね。光太保育園に預けたから。もしなにかあっても東野さんなら私がいなくても大丈夫だろうし。…それにお互い顔見知りだから仕事もやりやすいだろうからって」

「そうだったんだ…」

確かに副社長の言う通りかもしれない。
お互いベストパートナーなのかも。

「そんなわけでまたよろしくね、櫻田さん?」

「…こちらこそ」

そっか。また橘さんと一緒に働けるんだ。

「それにあなたにとっても都合がいいでしょ?」

あの後一緒に更衣室を出ると、急に橘さんがそんなことを言い出した。

「え?なにが?」