君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~

「やばい!寝坊しちゃった!」

昨夜、また悪い癖であのままソファーで寝てしまい、気付いたら朝だった。
通勤途中メールを確認してみるものの圭吾さんからの連絡はなし。もう会社にいるのかもしれない。

「おはようございます」

急いで更衣室に入り、着替えを済ませる。
時計を見るといつもより少しだけ遅いくらい。

「…ちょっとあなた、副社長秘書のくせに、いつもこんな遅い時間に出勤しているの?」

「いや、ちょっと今日は寝坊しちゃって…」

…ん?なんか今幻聴が聞こえたような…。

そっと声のした方を見る。

「え…なんで?」

すると目の前にいたのは間違いなく橘さんだった。

「…なによ、そのお化けでも見たような酷い顔は」

「えー!?なっ、なんで橘さんがここに!?」

「…あら、驚いた?」

「そりゃ驚くに決まっているじゃない!なんで!?光太君は!?」

慌てる私の様子を満足そうに見る橘さん。

「あー楽しかった。内緒にしてた甲斐があったわ。櫻田さんのその顔が見たかったの」

そう言って私の顔を人差し指で指す橘さん。

「その顔って…失礼ね!酷いじゃない!内緒にしておくなんて」

おかげで朝からびっくりしちゃったわ。