君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~

「…なんかいいよな」

「え…?」

頭上から聞こえたぽつりと呟く小さな声。

「結婚するって」

そう言うと圭吾さんは私を離し、顔を覗き込んでくる。

「菜々子と家族になるっていいなって思った」

「圭吾さん…」

そのままゆっくり圭吾さんの顔が近づいてきて、そのままキスが落とされる。
唇が離れると、また圭吾さんに抱きしめられる。

「…実は辞令がおりたんだ」

「え!辞令ですか!?」

それってまさか…。

「異動願出したって言っただろ?…また本社勤務になった。開発部の部長としてな」

嘘…。それじゃあこれからはずっと圭吾さんと一緒にいられるの?

「そのまま受けようと思う。開発部なら遣り甲斐もあるし、海外で学んだことも生かせると思うし。それに…」

「…圭吾さん?」

なぜか急に言葉に詰まる圭吾さん。それと同時に私を抱きしめる腕の力も強まる。

「いや、悪いなんでもない。……来月から本社勤務だ。それで少し落ち着いたら菜々子をうちの両親に紹介してもいいか?」

「え!!圭吾さんのご両親にですか!?」

驚きのあまり圭吾さんから離れてしまった。

そんな私を見て圭吾さんはクスクスと笑う。

「あぁ。ちゃんと紹介したいんだけど。…いや?」

「そんな嫌なわけありません!…ただ、緊張しちゃうなって思って」

圭吾さんのご両親に会うなんて、想像しただけで心臓が止まりそうになる。