君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~

「男前で礼儀正しくて。…優しそうな人じゃない」

お母さん…。

その言葉に手が止まってしまった。

「うん…。私には勿体ないくらい素敵な人だよ」

嬉しいな。お母さんが圭吾さんのことを誉めてくれると。まるで自分が誉められた気分になる。

「母さん、ちょっと出かけてくるから」

そんな時、急にキッチンに顔を出したのはリビングにいるはずのお父さん。

「え、出掛けてくるって圭吾さんがいるのに?」

「一緒にだよ」

えぇ!?

「…ちょっと圭吾君と飲んでくるから」

圭吾君!?お父さん今、圭吾さんのこと圭吾君って言った!?

「ちょっとお父さん、なんで昼間から飲むのよ!」

第一それ、圭吾さんにとって酷い拷問すぎるじゃない!

「とにかくいってくるから」

私の話など全く聞かずキッチンから出ていくお父さん。

「あ!ちょっとお父さん!?」

すぐにお父さんの後を追い掛けようとしたけど、お母さんに止められてしまった。

「菜々子、行かせてあげなさい」

「でも…!」

圭吾さん辛いじゃない。そんないきなりお父さんと二人っきりで飲みに行くなんて。

「いいから!…お父さん昔からの夢だったのよ。菜々子の相手と一緒に飲むのが」

「え…夢?」