君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~

「…クライアントが本当、俺がお世話になった人なんだ。だから期待に応えたかったし、今日は絶対に出席したかった。…だからありがとうね、櫻田さん」

「副社長…」

そう言うと先に歩き出す副社長。

本当にもう…。
今日の副社長は一味違いすぎよ。
嬉しくなっちゃうじゃない。副社長に「ありがとう」なんて言われたら。


にやけそうになるのをぐっと我慢して、副社長の後を追い掛ける。

「…あっ、でも今日のことがバレたら櫻田さん、秘書課のチーフからこってりお叱りを受けるかもね」

「…へ?」

突然立ち止まり、振り返り意地悪そうに笑う副社長。

「だってそうだろ?俺、体調悪いし。…これって秘書失格でしょ」

なっ…!

「そっ、それは副社長が無理矢理っ」

「あはは!だから冗談だって。いちいち本気で返さなくていいのに。本当、櫻田さんって面白いなぁ」

またからかわれたっ!
なんでいつもいつも…!

「そんなご冗談が言えるんでしたら、全然大丈夫ですね。私はもう一切心配しませんから」

「あっ。怒った?」

「怒ってません!さっ、副社長エレベーターがきましたよ。さっさと乗って下さい」

「はいはい、分かりましたよ」

到着したエレベーターの扉を押さていると、「はいはい」といつもの調子で副社長はエレベーターへ乗り込む。それを確認し私も乗り込んだ。

本当、早く終わってほしい。
きっと圭吾さんはもう日本に着いたはずだし。…早く会いたいな。

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「大杉君!今日はありがとう、来てくれて」

「いいえ。こちらこそご招待頂きましてありがとうございます」