地味なあの子は蝶々さん!


セイラが完成したころに
百合さんがやってきた。

「セイラ~、おはよっ!
 おぉ!めちゃくちゃ大人っぽい!」

20歳とは思えない大人の魅力の
百合さんがあたしの頭を撫でる。

「だってここではあたし、
 20歳の設定なんだよ、大人なの!」

「高校生のくせに~」

笑いながらほっぺをつつかれた。

「まぁまぁ、他の子が来ちゃうわよ。
 百合も用意してきなさい」

ママに急かされ百合さんは
着替え室に向かった。