長い廊下を歩いていく。 すると、一瞬、ほんの一瞬だけ 懐かしい「白」の色が見えた。 気のせいだろう。 私はそう思い、止まることなく 樹先輩の背中を追って行った… でも、なんだったんだろう。 あの、懐かしい感じ。 だけど、思い出せない。 私の胸の音が少し早くなった きがした。