- 黒 の 魔 法 -



髪の色ちがうじゃん!


でも、ナルシストとしつこいところは似ているね。

「姫ー、酷いですよ?」


四條君の眉は悲しそうだった。

へ?


「もしかして、喋ってた?」

私は首を傾げた。

「はい。」


私は「ははは〜」と誤魔化した。


「えー、では部屋は101号室は遊馬君、102はサフィン君、103は四條君、104は黒木さん、105は高松さんでお願いします。」

と、言って樹先輩はカードキーを渡した。


すずの隣は嬉しいけど、よりによってナルシストの従兄弟とは…


私はガックリと肩を落とした。


「えー、では案内しますので来てくださいね。」

と言って樹先輩は東の方向へと歩いていく。