- 黒 の 魔 法 -

樹先輩が私の方を見た。ということは…


私の出番か


「黒木 リアよ。一応、S組…よろしくね。」


私はニコッと偽物の笑顔を見せた。


「あ、あ!私ですね!えっと、あの、その、えっと…」


すず…テンパりすぎ


「早くせんかい!」


いきなり樹先輩が関西弁を話した。


驚いた。


秀才の秀が名前にあるし、眼鏡だからも 敬語しか話さないかと思っていたら違うんだ。


「はっはい!すっ、すすみません!」


すずは驚いて直ぐに謝った。


「高松すすかです!Aクラスです!よろしくでつっ!」


キビキビしているすずを初めて見た。


でも、惜しかったな…最後に


すずが噛んだから、「す」が「つ」に…


「えー、私ですね。四條 仁です。一応、Bクラスですね。ちなみに、リア姫のクラスの赤高と従兄弟です。よろしく」


い、い、いとこぉぉぉ⁉︎