やっと放課後になる。
私はすぐに蒼を呼び出す。
「ちょっとー!矢野くんって…どういう人?」
「洸はすげーいいヤツだよ。
ただ…、人の好き嫌いが激しくて
仲良くなるまでに時間がかかる、かも。」
…ああ、やっぱりですか。
「でも本当にいいヤツなんだよ!
仲良くしてやって、な?」
美形な顔で一生懸命に頼み込む、蒼さま…
もっと好きになっちゃうよっ!
「…わかったよぉ。矢野くんと仲良くなれるように
頑張ってみる!!」
「マジサンキューな、凜。」
蒼の優しい笑顔が私に向けられる。
蒼の為に絶対仲良くなってみせるんだから。

