「えっとー、じゃあ矢野は内田の隣の席に。」



先生が私の隣の席を指さし、言う。



あ、そうだった。




私の隣の席は空いてたんだっけ。



矢野くんは無言で隣の席に座る。





「矢野くん!蒼から聞いてるよ。
蒼の親友なんだってね。
私、内田凜です。これからよろしくね!」




そう言って私が握手の手をさしだすと…──