それから月日は経ち、少し歩いただけで汗ばむような季節に、それから俺も、授業に出るように変わっていった。
そんな中、変わらないものは、
「城木君、やっぱり出来る子だね。元がいいのにも関わらず、その脳みそを濁ったドブに捨てたもん並に頭悪かったもんね。猿も木から落ちるってことわざ使えば、猿も木から落ちて這い上がるって感じね。」
口の達者なこのクソ女。
相変わらず、俺を馬鹿にするような表情と言語が気に入らない。
それともう一つ。
「七瀬ー、今日泊まりに行っていいかー?俺な、家出少年に憧れてんだけどさー、寝床がなくてよー。な、泊まっていいだろ?泊まるな!!んじゃ、夕飯は何すっかなー。俺、おでん好きだからそれでいいぞ!!」
晴人のこのウザさ。耳が痛くてしょうがない。
つーか夏本番にもかかわらず、何でおでんなんか食わなきゃいけないんだ。
お前を鍋の具材にしてやんぞ。
ていうかそもそも泊まりの許可得てねえだろうが。
勝手に決めてんじゃねえよ、ばーか。