「お前も入学式サボりー?」
語尾を伸ばすゆるい声。
「.............」
「あり?無視かよ。連れねーやつ」
「.............」
「なー、名前なんつーの?俺ねー、」
「るっさい。」
「え、しゃべった。」
今時から、ウザイ奴だったな。
心の中では、関わらないようにしようとしてたし。
ま、それが今では泊まらせられる奴ほどに、仲が進展してるなんてな。
「そんなに死にたいんだな。」
「えー、何よー。俺、犯されちゃう?」
自身の体を腕で抱きながら、頬を染めた晴人に、初めて殺意が湧いたのは、この時だ。