「コイツはねー、城木七瀬ってんだ♪ななちゃんって呼んでやって?」
「やめれ。殺すぞ。」
拳を作れば瞬時に顔を青くする晴人くん。
その顔、ぐちゃぐちゃにしてやりたいな。
「七瀬さんと晴人さんですね!!」
にこりと微笑みながら、俺らの名前を呟く。
.........?
何か違和感あんだよな。
誰かに似てるっつーか、何つーか......
それともどっかで見たことあるのか?
いや、ねえな。
覚えがねえもん。
「お礼は.......」
「あー、だからいいってば!!本当に暴れたかっただけなんだし、ね?てっちゃんは気にせず、もう家に帰りなさい!」
「でもっ.......」
ま、気のせいか。
「いいから。お前は帰れ。俺らも帰るから。」
とにかく早く帰らせろ。
眠たくて仕方ねえんだ。
テストも終わったことだし寝させろ。
脳みそプンスカ音たててんだ。
「...........はい。」
「んじゃ、もう絡まれないようにねーん♪」
晴人はブンブン手を振って、哲也は頭を下げる。
「本当にありがとうございました!!」