「あ、ああ、ありが、がとッ、ござ、ま......」
大丈夫じゃなさそうだな。
めちゃくちゃ噛んでんじゃねえか。
しかも顔面真っ青。
あーあ、めんどくせ。
「とりあえず立て。」
無理やり立たせる。
「...取られたもんはねえか?」
「な、ない、ないですっ!!」
「そうか....これからは気をつけろよ。この辺は危ないからな。」
「きを、つけまッ、す!」
カバンをギュッと抱きしめる学ラン。
女々しい奴だな。
男ならシャキッとしろよ、シャキッと。
そう思っていると、
ガッ!!
「ッ!!」
強烈な痛みが頭にきた。
しくったな.....
気をぬきすぎた。
「七瀬!!」
後ろをみれば、鉄パイプを持った男。
その後ろには晴人が見える。
「大丈夫か!?」
かろうじてな.....
血もでてねえし、そこまで痛くねえ。
でもよ....
「この俺を殴るなんて.......罰当たりな奴だ。」
俺だけ傷もんとか、不公平だろ。
ニヤッと笑った俺は、学ランを背にして、
「ぶち殺してやる。」
鉄パイプをもった男の腹に、右足をめりこませた。

