気づいてたのか........?
何奴。
「いや、聞くつもりはなかったんだ...........」
「わかってる。財布取りに来たんでしょ。」
机の端に置かれた俺の財布を、ぽいっと投げ捨てるかのように投げ渡す。
おい、人のもんは丁重に扱え。
「.............今の。」
「電話?」
受け取った財布をポケットにしまい、扉にもたれかかる。
「............彼氏?」
彼氏にしては、何か違うよな。
彼氏と会話する内容じゃなかったし。
小路は俺をみて、ニヤッと笑った。
...........いたらんこと考えてる顔だ。
「何?気になる?」
「................別に。」
「じゃ、彼氏か彼氏じゃないか、どっちだと思うの?」
コイツ、とことんタチ悪ィな。
見た目と裏腹に意外と腹黒いし。
「................彼氏じゃない。」
「正解。安心した?」
んなわけあるか。
自惚れんな、くそ女。
小路を軽く睨むと、あはっと笑う。
「ジョークだよ、ジョーク。ジャパニーズジョーク。大体、城木君はそんなキャラじゃないもんね。」
持っていたままの携帯電話を、スカートのポケットにしまう小路。

