「いよいよ明日だね。」
あれから1週間とちょっと。
小路にしごかれ、等々明日がテスト当日。
俺の脳みそはシワだらけだ。
「..................はあ。」
「不安?」
「ちげーよ.......疲れたんだよ。」
脳内パンクだ、パンク。
煙立ててブッ壊れてるわ。
「あたしも、誰かさんのせいで疲れた。」
「.............引き受けるからだろ。」
「元をたどれば城木君のせいじゃん。馬鹿なのが悪い。」
小路はそう言って笑う。
「...............やれば出来る子なんだよ、俺は。ただやらないだけ。」
「じゃあやりなよ。やらないから、こうやって後がめんどくさくなるんでしょ。」
...........ごもっともだな。
言葉にしないが、内心そう思う。
「今日は送らなくていいか。」
「.............何で?」
「迎えくる。」
迎え?
「だから、先帰りなよ。あたしは迎え来るまで残るから。勉強したいし。」
「....................そうする。」
重たい腰を持ち上げて、支度をする。