「何で私が。」





「頼む!城木のためにも、俺のためにも!」







そういうわけで、現在目の前にいるのは、帰るはずだった小路。




つーか、頼んであるって言ったのに、今頼んでんじゃねーか。

話ちげーぞ。やっぱ日本語喋れんのか。








「...........別にいいですけど。」





「本当か!?」





「その代わり。」





南に向かって左手を差し出す。







「お駄賃。」






..........ちゃっかりしてんな、この女。



すっげー笑顔だし。







「小路、俺の財布は薄いんだ。城木におごってもらえ。」





「いや、何で俺なの。」






アンタが頼んでんだから、アンタがおごれよ。








「ま、とりあえず。城木の面倒は頼んだぞー。」





南はそう言って、職員会議のため、教室を出て行った。






今教室にいるのは、俺と小路だけ。









................妙に緊張するのは何故だ。