「って、意味もあるんだ。」






大きな瞳を細め、俺に笑いかける小路。


その笑みは、何処か悲しそうだったのは、気のせいにしておこう。





「いいよね、自分だけを見てくれるって。」





「........」





「城木君は、何の花が好き?」





足をバタつかせながら、俺に話を振る。





俺は.......別に花とか興味ないし。






「花自体、好きでもねえよ。」





「だよね。そこで何か答えられたらバカにしてやろうと思ってたよ。」





その一言がなければ、普通に綺麗な奴なのにな。





.............ん?

俺、何言ってんだ?



誰がこいつ何かを綺麗だとか言ってんだ。


ありえん、ありえん。


俺はとうとう末期か?