うるさいのが増えてしまった。
木葉一人で十分だったのにバカ谷というのが湧きやがった。
亮とは中学のとき塾が一緒で自分で言うのもなんだがじれったい関係が続いていた。
亮とバカ谷は一緒の中学で私が亮と話しているとバカ谷もセットでくっついてくるので仲良くなってしまったのだ。
そして塾で私が「木葉の珍プレー」をよく話していて東谷は
「何その子!超会いてーww高校で会えたらちょっかい出しまくろー」
といつも言っていた。
見事にちょっかい出し有言実行を果たしたのだ。
そんな東谷は今あのことを木葉に問いただしていた。
「だから!誰でもないっていってるじゃないか!」
「うそだ!好きな奴じゃなきゃメアドの話なんかしないっしょ」
「でも!でも!違うし!」
「どうせあの神谷先輩だろ!」
木葉の顔が半笑いで硬直。
にやつく東谷。
「応援するぜ?木葉。」
しばらく沈黙。キーンコーンカーンコーン────
決意を固め木葉木葉は一気に話し始めた
「そうだ。私は中学から神谷先輩が好きだ。今回はメアドをGETしたく悩んでいる。東谷と麻希には何かいいアイデアを考えてほしい。6時間目の自習でもう一度作戦会議を始める。その時までによろしく頼むぞ。」
6時間目の作戦会議では東谷と私の意見は一致。
代表して私が
「直球で聞け。」
「分かってるけど勇気がね…。」
「勇気なんかいらん度胸で今日までに聞け。出来なかったら学食の幻のクリームパン二人分ね。」
私と東谷に聞いた木葉がバカだね!
「麻希の顔、超怖いよ…。」
顔に気持ちが出てしまったようだ。
