魅惑の果実

次の日のお昼休み、私は伶奈に報告をした。



「えっ!? 結婚!?」

「ちょっ、声が大きいよ!!」

「ご、ごめん。 左手の薬指にダイヤの指輪してるから、男が出来たんだと思ってたけど、まさか結婚とは思わないじゃん」



ずっとしまいこんでいた指輪。


もう付けることはないと思ってたから、ちょっと変な感じ。



「それで? 相手どんな人? てか今まで男いなかったし、出会ったばっかって事だよね? ちょースピード婚じゃん」

「帝の本当のお父さん」

「え!? って事は、元カレとより戻したって事!?」

「まぁ、そうだね」



別れた時の事、そして再会した時の事を簡単にかいつまんで話した。


食堂は煩いくらい賑やかで、逆にそれが有り難かった。



「よ、よがっだね……っ」

「いや、あの……もう……そんな泣かないでよ……」

「だっでぇぇ……」



案外涙もろい伶奈。


アイラインとマスカラが落ちて目の下黒くなってるよ。