魅惑の果実

大雅さんってやっぱり何考えてるか分かんない。


気さくな感じだけど、肝心なところで踏み込ませない雰囲気は流石。



「元気してたの?」

「まぁ、それなりに元気でしたよ。 大雅さんは……って、常に元気そうですね」

「俺能天気みたいじゃん」

「そういう意味じゃありませんよ。 ってか大雅さんが弁護士とか信じられません」



私の言葉にお腹を抱えて笑う大雅さん。


美香ちゃんと飯田店長は呆れてる。



「私も弁護士って聞いた時は耳を疑った。 社長は仕事の時とプライベートの時とのオンオフが凄いのよ」

「どっちの俺がいい?」

「仕事の時の方がキリッとしていて素敵ですよ」

「今はダメって事?」

「ダメとは言ってませんよ」



二人のやり取りが面白くて、つい笑ってしまった。


私はこっちの大雅さんしか知らないから、仕事中の大雅さんなんて全然想像つかない。



「それよりこのお店どう? 働きやすい?」

「うん、みんな優しいし、飯田店長にも良くしてもらってるよ」