帝の笑顔は私に癒しと元気をくれる。


この子の為ならどんな事でも出来る気がする。



「美月の出産前後は美月につきっきりだったからさ、健人に浮気してるって勘違いされちゃって……疑うとか酷くない!?」

「連絡つかなくなる事多かったし、挙動不審になる事も多かっただろ」

「それでも私には健人しかいなかったし、健人の事が大好きなのに、浮気なんてする訳ないじゃん!!」

「信じてるけど、逆の立場だったら明日香だって不安になってただろ!?」

「そんな事……」

「ちょっと、夫婦喧嘩は後にして話進めてくんない?」



明日香と健人はハッとなり、苦笑いを浮かべた。


そして謝り合ってる。


長く付き合ってるだけあっていいコンビ。



「けんとぉ〜これ、やるぅ」



新しい花火を持った帝が健人の足に抱きついた。



「あぁ、ちょっと待ってな」



健人は帝の頭をクシャッと撫でるとズボンのポケットからライターを取り出した。


帝が健人に甘えてるところを見ると、やっぱり父親は必要なのかなって思ったりもする。