同じフロアの半個室になっている自由スペースで咲さんと二人きり。
当然空気は重い。
「また調べたんですか?」
自分でも感じ悪い態度を取っていると思う。
けど、私はそれだけの事をこの人からされた。
「ごめん……どうしてももう一度話したかったの」
咲さんと会うのはあのカフェでの一件以来。
桐生さんと別れて連絡は入れなかった。
わざわざ私が言わなくても伝わるだろうと思ったから。
「話ってなんですか?」
「私結婚したの」
「え?」
結婚って……え?
どういう事?
わざわざそれを言いに来たの?
「話の意図がよく分からないんですけど……」
「私ずっと桐生さんの事が好きだった」
「…………」
「だから誰にも取られたくなくて、貴女に酷い事をした……けど、莉乃ちゃんがいなくなってからも桐生さんは私を見てくれる事はなくて、桐生さんからは『後は一人でどうにかしろ』って突き放された」
そんな事を今更聞いてもどうしようもないのに、嬉しく思ってしまった。
当然空気は重い。
「また調べたんですか?」
自分でも感じ悪い態度を取っていると思う。
けど、私はそれだけの事をこの人からされた。
「ごめん……どうしてももう一度話したかったの」
咲さんと会うのはあのカフェでの一件以来。
桐生さんと別れて連絡は入れなかった。
わざわざ私が言わなくても伝わるだろうと思ったから。
「話ってなんですか?」
「私結婚したの」
「え?」
結婚って……え?
どういう事?
わざわざそれを言いに来たの?
「話の意図がよく分からないんですけど……」
「私ずっと桐生さんの事が好きだった」
「…………」
「だから誰にも取られたくなくて、貴女に酷い事をした……けど、莉乃ちゃんがいなくなってからも桐生さんは私を見てくれる事はなくて、桐生さんからは『後は一人でどうにかしろ』って突き放された」
そんな事を今更聞いてもどうしようもないのに、嬉しく思ってしまった。


