魅惑の果実

ボーリングゲームは見事私たちのペアが勝利。


笑いすぎて顔が痛い。



「絶対勝てると思ったのにぃ〜!!」



明日香はクッションを抱きしめながらふくれっ面。


その明日香の頭を慰めるようにポンポンっと撫でている健人。



「健人って明日香には優しいよねー。 俺には厳しいのに……」

「お前は優しくすると直ぐに付け上がるからな」

「えぇ〜俺褒められて伸びるタイプだよ? だからもっと優しくしてよ」



普通自分で言う?


健人も同じ事を思ったのか、呆れ顔。


二人のやり取りを見てつい笑ってしまった。



「ケーキ食べよう」

「そうだよ! ケーキまだ食べてないじゃん!!」

「翔、キッチン借りるね」

「うん、好きに使って〜」



明日香とキッチンに向かった。


キッチンは凄く綺麗で、生活感がない。


ここで料理しないんだろうな……。


京香さんって家庭的なイメージはないし、なんか納得。



「可愛い……」

「でしょでしょ!? ちゃんと前もって予約しといたんだからぁ」



明日香が用意してくれたクリスマスケーキはサンタやトナカイ、それにソリやツリー……とにかく飾りが凄かった。