魅惑の果実

気まず過ぎて笑うしかない。



「今から何すんの?」

「……門限まで時間があるので、ちょっとプラプラして帰ろうかと思ってました」

「じゃあさ、軽く飯でもどう?」



大雅さんだったら桐生さんの事色々知ってるよね?


クリスマスプレゼントの事とか相談してみようかな……。


でも私こんな格好だし……どうしよう。



「ご飯行く前に着替えたいので、どこかお店に洋服買いに行ってもいいですか?」

「何で? そのままでいいじゃん」

「え!?」



いやいやいや!!


流石にこの格好で大雅さんと並べないでしょ。


完璧違和感だよ。



「援交と思われたら困るので……ってか私が嫌なので着替えさせてください」

「俺は制服姿の美月ちゃんが良いんだってぇ。 って事で、早く乗んなよ」



これ以上何を言っても、笑顔の大雅さんに敵う気がしない。


私は小さく溜息を吐いて車の助手席に乗り込んだ。