魅惑の果実

明日香には暫く翔と廻るとメールを送った。


直ぐにメールの返信はきた。


焦った様子もないから、二人はいい感じなんだろう。


私は翔と色んな乗り物に乗った。


お化け屋敷は除いて、遊園地のアトラクションを楽しんだ。



「ちょっと休憩しない?」

「そうだね。 レストランかカフェに入ろっか」



すっかり機嫌を直した翔はニコニコしている。


翔は感情を表に出してくれるから、何を考えているのか手に取るように分かる。


桐生さんの事も分かってるつもりだった。


でもそれは本当につもりだっただけで、実際は何も分かっていなかった。


週末は本当に仕事だったのかな?


今日だって……。


本当は咲さんと……。



「美月!!」

「っ、え!?」

「何度も呼んだんだよ!? もしかして気持ち悪い!?」

「ううん! 大丈夫!!」



笑顔で返すと翔はホッとした顔をした。


私のことなのに自分の事の様に心配してくれる。


意外としっかりしていて、年下だということを忘れてしまいそうになる。