魅惑の果実

「同い年だしタメ口でいいよ」

「でもでも、莉乃さんの方がこのお店は長いですから」

「私もまだ三、四ヶ月だから変わんないよ」

「じゃあ……タメ口で……」



嬉しそうに笑う瑠璃ちゃん。


悪い子ではないのかもしれない。


ハッ……もしかしてこういうのがダメ?


直ぐ信用するからバカをみるのかな?


って言っても信じちゃうもんは信じちゃうんだから、しょうがないよね……。


話をしていると、瑠璃ちゃんは早生まれらしく、どうやら今は大学一年生らしい。


歳は一緒でも学年一つ上じゃん。


って事は私の方が年下だよね……なんか、悪い事言っちゃったな。


少し童顔だからか、完璧タメだと思った。


その日は瑠璃ちゃんと一緒に席につかされることが多かった。


歳も近いし、待機中に二人でお喋りしていたからだろう。



「お話中失礼致します。 莉乃さん、お願いします」

「はい」



店長に呼ばれ、お客さんとご馳走様をして席を立った。


案内されたところはVIPルームだった。


まだ桐生さんかも分からないのに、ドキドキする。