「な、さっきのうちの学校の制服着た、髪の長い子、なんて言う名前なの?」 「あの子は和知(わち)冬香」 ふゆか……。 ボクの心の中に、ぱあっと花が咲いた。 冬香。 冬香。 あの子にぴったりの名前だと思った。