不覚にも、初めて目が合っただけで胸が高鳴ってしまった。 ボクは小走りで彼女の元へ駆け寄った。 「ああ、ごめんなさい。どうもありがとう」 彼女はそう言って微笑んでみせた。 うわぁ。 まるで、つぼみが花咲くような笑顔だった。