そしてボクらはカバンを持ち、吉野に“ボクたち頭痛えから帰るわ”と言い残し、教室を後にした。 向かった先は、屋上だ。 「あー。開放感」 誰もいない屋上。 ボクたちは両手を広げた。 まだ低い位置にいるお日様が暖かい。