スイーツ×デイズ

ボクが力を抜くと、ボクの腕やら腰やらに伸びていた群集の手がゆるんだ。


ボクは吉野の手をバッと振り払うと、黙ってカバンを取り、弁当をしまってそのまま教室から出て行った。

「恭汰!?」


あとから追いかけてきた吉野に、午後の授業は残っていたけれど“ボク帰る”とだけ言い残して走り去った。


なんだって言うんだよ。チクショー。