「これから一年D組みの劇が行われます」


アナウンスが流れ

明るかった体育館はいっきに

暗くなった

……始まる………


次はうちのクラスのアナウンスの声が

流れる


「昔昔あるところにとても可愛らしいシンデレラがいました」


…私はステージにゆっくり歩きながら


むかう


「お馬さん!小鳥さん!ご飯の時間よ!!」




前半はこんな感じに

無事セリフミスもなく

終わった


そして今後半の準備をしている


私は急いでメガネとゴムをはずし


髪担当係のとこへむかう



「すいません!遅れました!」

「本当だよ!主役なんだからさっさと…」


キレギミだった髪担当の佐々木さんは


いきなりビックリし始める


「…あなた…誰?」

………ふざけてるのかな?

「西紀陽菜ですけど」

私が言うとまた佐々木さんはビックリした表情になる

「わ…私のきき間違いかな…?」

「いえ…聞き間違いじゃないです」