瑠来が眠ったあと一つの影が近づく。


「ごめんな、」


夢の中に居る瑠来には聞こえない。


頭にそっと触れ、頬に触れ、唇へと手が滑る。



そっと、唇をなぞると

「ん…っ…。」

と声を上げる。



その、唇にチュッとキスを落とし


頬にキスを、落とす。


「ごめんな、」

と、また呟きその場を後にした影。