「!?

 起きてたのか?」


「………ぉ………、……いで。」


首を傾げる麻紀翔。


その麻紀翔の手を払い


「他の女触った手で触らないで!」


ソレだけ言うと布団にもぐる。


潜るときに見た麻紀翔の顔。


とても切なそうな顔をしてた。


でも、そんな事は知らなくて。


でも、気になって隙間から覗く。


麻紀翔は手を眺めていた。


そのあと、その手を握りしめ拳をつくり


部屋を出て行った。