「寝たのか?

 ……当たり前か…。」


何故アナタはそんなに悲しい声を出すの??


何故??


麻紀翔は私の頭に触れた。


ービクッ。


「寝てても俺を拒否るのか?」



「!?」



麻紀翔の手が頭から頬へと滑る。


「なんで、泣いてるんだ??」




とても、とても、悲しそうな声だ。


私は耐えられなくなり


目を…開けた。