家を出て空を見上げてみると、雲ひとつない快晴。 『めちゃくちゃ晴れてるじゃん』 向こうの方では沈んでいた太陽が顔を出し この街に“朝がきたぞ!”って教えているみたい。 …って、 こんな呑気にしている場合じゃない! あたし遅刻しちゃう! 寝坊していたことを忘れていた私は暖かい春の風を感じながら学校へと急いだ。